MISFコラム『メキシコの不動産バブル到来?』
MISFコラム 『メキシコの不動産バブル到来?』 2018/1/16 メキシコの不動産投資は、不動産税も少額で、当面は購入後の価値が下がることもないことからメキシコ人だけでなく、外国人にとっても非常に人気がある。メキシコシティではここ4~5年でその他大都市と同様に不動産価格が高騰している。しかし、需要が供給を上回っており、米国のように不動産バブルが弾ける可能性がある。 メキシコのリスクの根本的な原因は、不動産価格のみを心配し、ローンが受理された後の毎月の支払額を重要視していない人が多い点にある。不動産ローンが組める間は、この不動産価格の高騰はこのまま続いていくことが予想される。 ペソ高だけでなく需要と供給の関係から、2010年から2017年にかけて、メキシコシティ周辺では135万以上の不動産を建設すべきだったにもかかわらず、30万件未満しか建設されなかった。しかも、中には住宅として適切に使用されていない不動産もあり、現在の需要に対して住宅が不足しているのが現状である。5年前には90平米のマンションが百万ペソで購入可能であった地域でさえ、現在は60
MISFコラム『2018年の世界10大リスクの4位にメキシコ』
MISF 『2018年の世界10大リスクの4位にメキシコ』 2018/01/02 米国調査会社ユーラシア・グループが1月2日に発行した2018年の世界10大リスクの4位に「メキシコ」が挙げられた(https://www.eurasiagroup.net/files/upload/Top_Risks_2018_Report.pdf)。 メキシコに進出している、進出を考えている日本企業にとって、NAFTAの再交渉だけではなく、今年7月1日に行われる大統領選挙が市場に多大な影響を与えると指摘している。 現在、国民人気のトップである左派の反米を掲げるロペス・オブラドール(通称AMLO)候補者は、国民の一番の関心事である政治家の腐敗に対しても、憲法で特権が与えられている大統領を含め、公務員の不透明性・犯罪疑惑・横領疑惑・賄賂疑惑・不正行為疑惑・責任追及等からの免除を廃止する具体的な公務員用腐敗対策も既に提示している。 2014年にニュースとなったペニャ大統領の7百万ドル相当の真っ白な大理石をふんだんに使用した白を基調とした自宅、通称『ホワイトハウス』