

コラム「メキシコ大統領の年金について」
予想通りAndrés Manual López Obrador(通称AMLO)候補者が圧倒的勝利をし、上院下院共に過半数を超える議席を獲得したMORENA、社会集会党、労働党の連合政党”Juntos Haremos Historia(一緒に歴史をつくろう)”。就任日である12月1日以降どのようにメキシコが変革していくのか、米国トランプ大統領とは異る怖さを感じる。 今日は、そんな定年退職者となった後の元大統領の年金についてお話ししたい。法的根拠は全くないにもかかわらず、大統領だけでなく公務員の多くに対する終身年金は未制限である。毎月205,000ペソ(約10,250米ドル。メキシコの州知事の平均月収額)が支給されるが、それは氷山の一角であり、実際には本人およびその家族を含む軍の護衛、電話代、車両台、私立病院の医療費、生命保険、オフィス経費、庭師代金、等この他多くの手当てが支払われる。さらに本人の死後も家族はこれらの優遇を享受し続けることができる。これらの保障はあまりその他の国では見られない程の厚待遇である。 正式な数値は公表されていないが、公式情報